社長ブログ
油圧機器メーカーのKYBが建物の免震、制震装置で性能検査記録データを改ざんしていたと発表しました。
上の写真は本日2018.10.17の日本経済新聞1面です。
KYB(株)のホームページを見ると衝撃や揺れを吸収するオイルダンパーの専門メーカーで建物以外にも自動車や飛行機にも使われています。
東京都庁や東京スカイツリーにも使われています。
昔は零戦のタイヤ部分にも使われていたという老舗中の老舗の大手メーカーです。
旧社名はカヤバシステムマシナリー(株)と言います。
この不正が明らかになったのも子会社従業員の指摘からの内部告発ということですがなんと2003年から15年間にわたり口頭で不正の手法が引き継がれていたそうです。
上の写真は日本経済新聞の15面です。
免震装置や制震オイルダンパーは命を左右する大切なものです。
メーカーは違いますがリメックスでも制震オイルダンパーを採用しています。
構造計算で耐震等級3を取得しているので制震オイルダンパーは無くても数百年に一度の大地震の1.5倍の力でも倒壊崩壊しない最高等級に認定されています。
しかし余震に対しては基準がありません。
制震オイルダンパーは耐震工法で耐えた後に大きな余震が来ても揺れを吸収して小さくして破壊を防ぐ余震対策として採用しています。
私は今朝10時頃リメックスが採用しているメーカー、HSI(株)ハウジング・ソリューションズの担当のNさんに電話して大丈夫か聞きました。
Nさんはたまたま共同開発した早稲田大学の方と打合せ中だったにも拘らず電話に出て私に全く問題はないと応えました。
私はNさんに電話で住宅建築に対する私の考え方を伝えました。
それは私どもの仕事は設計通りの性能になるようにしっかりと設計監理や施工管理を行い建物の品質を確保することだと。
この品質管理はお客様や部外者は分からない部分です。
性能偽装も内部でなければ分からないことです。
私は信頼できる建材メーカーと販売店、業者、職人としかお付き合いはしません。
お金だけの付き合いではなくお互いに仕事を通じて信頼しあえる仲間だと伝えました。
お客様は会社の内部の事など分かるはずがありません。
しかし相手の目を見て話していると、もしかしたら、その人の心が分かるかもしれません。
疑問や質問はそのままにせずにしっかりと聞きましょう。
ポイントは「値段だけで業者を決めない。」「質問に対して誠実に応えてくれる。」「快適さについてはデータや数値も大切だがもっと大切なことは自分で実際に感じること」「耐震性については設計上の品質を確保するための設計監理と施工管理こそ重要」
何でもそうですが大切なことは目に見えないものです 。
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