全物件を品確法の性能表示制度の最高等級である耐震等級3としています。
建築基準法の1.5倍の壁量があり、数百年に一度程度発生する地震による力の1.5倍でも倒壊崩壊しないという基準です。
耐震等級3の基準で、なおかつ木造2階建てでは義務ではない構造計算(許容応力度計算)をすることで、柱や梁一本一本に伝わる力と基礎にかかる力を計算して木材の太さ鉄筋の太さや量を定めます。
こうすることで、必要なところを必要なだけ補強し、不必要な部分に余分な材料を使わないため、コストダウンにもなっています。
すじかいは力を直線的に受けるためダメージを受けやすい性質を持っています。
一方、構造用合板は面で力を受けるので箱のようになり力が分散します。
しかし構造用合板は12mmと薄いので、万一長期間水に濡れたままだとすぐに腐ってしまうというデメリットがあります。
それに対してすじかいの厚みは45mmと耐久性は十分です。
二つのものを併せて使うことで、お互いの短所をカバーし、長所を生かすことができます。
大地震では、ほぼ例外なく余震が発生します。
2004年10月23日の新潟中越地震では、本震から2時間以内に震度6強の余震が3度も起こりました。
倒壊した家のほとんどが、2度目、3度目の余震で倒れたと現地で聞きました。
本震でダメージを受けた家は、本来の設計上の耐震性能は維持できなくなります。
余震対策について国の基準はまだありませんが、大きな余震で倒壊しない家を建てるには、粘り強くすることが大切です。
本来の「耐震」を「制震」によって維持します。
制震オイルダンパー
社長インタビュー vol.7-4「地震対策~余震にねばり強い家~」5:19
社長インタビュー vol.5-2「暖かな家の作り方-結露対策」1:36
品確法の省エネ対策等級は静岡地区の最高等級の基準を満たしています。
断熱材の素材がなにかというよりも、その性能と厚みの両方で断熱性の高さが決まるのです。
次の方程式をご覧ください。
断熱材施工例
断熱材の性能が低い場合は、厚みを増やせば壁の断熱性能は同じになるのです。
断熱性能は結露対策とリンクして考える必要があります。
例えば洋服で考えてみましょう。濡れた服を着ても暖かくありません。それと同じく、結露すると断熱材は性能を失います。従って結露対策が重要です。発砲プラスチック系の断熱材は水を通しません。さらに、外断熱の工法は断熱材が構造用合板の外壁側にピッタリと貼られるので、外壁通気工法ができず壁内の結露の逃げ場がなくなってしまうのです。
台風や地震により、家の壁内に水が入るリスクも考える必要性があります。外壁通気工法、棟換気工法は、断熱性能を高めるだけでなく、湿気を外に排出させる役割もあります。
断熱材は入れ替えをすることはまずないと言ってよいでしょう。そのため、長期にわたって性能が劣化しないことが大切です。化学変化で作られたものは、最初の性能は高いものの、だんだんと性能が劣化していくのです。
以上のことからリメックスでは、性能の経年変化がない無機質でコストも安く、防湿フィルムも厚く改良されている高性能グラスウールを採用しています。
社長インタビュー vol.5-1「暖かな家の作り方-断熱材」4:42
断熱性の数値だけにとらわれるなら、窓など無い方が数値上の性能は良くなります。また、窓を断熱ガラスや、熱線吸収のLow-Eガラスにすると断熱性が良くなると言われています。あながち間違いではないのですが、家の中で快適に暮らすという観点から考えると、冬に晴天が多い静岡では、昼間は家の中に日差しを入れて暖かくすることを考えた方が得策です。夏の日差しは屋根の軒を低く深くしたり、スダレをたらしたりすればカバーでき、クーラーがなくても風通しだけで涼しく快適に暮らせるのです。
これは、実際に家を建てて感じたことであり、家が完成してから南面のガラスをLow-Eガラスから普通のペアガラスに戻した経験からも明らかな事実なのです。
数値は物事の一部の事象しか比較できません。本当の快適さとは、もっと複合的にトータルで考える必要性があり、今現在の計算手法では、まだまだ足りない要素があるのです。
社長インタビュー vol.5-3「暖かな家の作り方-快適な暖かさ」4:29
夏は同じ室温でも湿度が低ければ涼しく快適に感じます。
手や足に直接触れる床等の内装材も、冬となると表面温度は同じでも、冷たく感じるものと温かく感じるものがあるので仕上げ材は快適に暮らす為の大切な要素です。
吸湿性のある塗り壁やムクの木を使うことで、室温は同じでも夏涼しく冬暖かな感覚で過ごすことができます。
社長インタビュー vol.5-4「暖かな家の作り方-内装材」4:30
細かい隙間をウレタンで充填します。
配管を通す穴もウレタンで充填します。
冬に暖かな家にするためには断熱性と気密性の両方を良くする事が大切です。
断熱材をどれだけたくさん入れても、外からすきま風が入ってしまっては家の中の温度は外気と同じになってしまいます。
リメックスでは、外気を家の中に入れさせない工法と施工基準を作り、北海道でも気密住宅と認定されるC値(すき間を表す単位)を実現させました。もちろん実際に建てた家で測定し、実証されました。
但し、この気密性や断熱性はその性能を表す数値の良さばかり追い求めると、快適な家とは遠ざかるという矛盾が生じてくるおそれがあるので注意が必要です。
たとえば、数値を良くするためには窓など無い方が良いのです。また、家で発生した水蒸気の逃げ場が無くなり内部結露の原因になってしまう場合もあります。
窓は日差しや風、外の景色など快適さを感じる大切なものを家の中に入れてくれます。断熱や気密の事を考えるときは衣服で考えると分かりやすいです。いくら厚着をしても上着の前ボタンをはずして、肌を外気に触れさせれば寒くなるのです。また、汗をかいて濡れてしまったらやはり冷えてしまうのです。
暖かな家は、断熱、気密、結露対策が重要です。
白アリ対策は耐震性に直結するため、大変重要です。
柱や土台を白アリに浸食されていたら、設計上の耐震性能は発揮されません。
白アリの発生する条件は、湿気と栄養分(えさ)、そして温度と空気です。
温度と空気については手の施しようがありませんが、湿気と栄養分(えさ)については対策が可能です。
床下はベタ基礎で防湿シートの上に鉄筋コンクリート打ちされているので、地面からの湿気は上に上がってきません。また、基礎パッキン工法を採用しているため、外周全体から満遍なく風が入り常に縁の下は乾燥した状態です。私どもの採用している城東基礎パッキンでは、薬を使用しなくても白アリ保障が10年付いています。
社長インタビュー vol.13-1「白アリ対策~キソパッキング工法~」1:53
外周の壁の中の木に対しては、あとから再施工はできないので、揮発性がなく半永久的に持続効果があるホウ酸を木部に塗っています。ホウ酸が白アリの薬としてJIS認定されたのは2011年とつい最近のことです。水に溶けるので地盤消毒で地面に撒くと消えてしまうということでしたが、現在は水に濡れない部分に限って使用がOKとなっています。持続効果が半永久的であり、しかも農薬系ではないため、人に安全で将来的にコストもかからない理想的なものです。
リメックスでは床下の乾燥とホウ素系の防蟻剤で白アリ対策をしています。
社長インタビュー vol.13-2「白アリ対策~ホウ酸の使用~」2:32